第19回(2025)

優秀FM賞

  • ワークプレイス
  • 働き方改革
  • ライブオフィス

“Future of Work”の実験・実践と進化する運用

ジョーンズ ラング ラサール株式会社

“Future of Work”の実験・実践と進化する運用

JLL のFM 戦略

ジョーンズ ラング ラサール(JLL) は、全社員112,000 名超(日本1,400 名超)、世界80 カ国に展開する総合不動産サービス会社です。"See a Brighter Way"(明るい未来へ)のブランドアイデアを掲げ、不動産サービスを通じて、お客様の様々な課題解決を支援しています。特に、日本マーケッに即した新しい働き方やオフィス、不動産のあり方を提言し、JLL が提唱する“Future of Work” を自社で実験・実践した総合的FM のノウハウをお客様へ提供しています。

新オフィスの構築

グローバルFM 戦略の一環として、東京・大阪オフィスを移転・構築し、2023 年1 月に本格稼働して以来、運用改善を続けています。
FM 課題は、「コロナ禍後の“ オフィスの価値” の再提案」「ブランドの浸透」「生産性の向上と“One JLL” でのより良いサービス創造の環境構築」です。不動産・ワークプレイスづくりのリーダーとして、不動産取引、ワークプレイスコンサル、PM、設計・施工管理、運用など、JLL の総力を挙げて先進的オフィスを構築するとともに、各種サービスを磨き、お客様への高い価値を生み出す場づくりが求められました。

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JLL東京・大阪オフィスでのFMサイクルの実践

新オフィスのポイント

新オフィスのゴールを、“Future of Work” の実験・実践と“One JLL” の達成とし、「Workplace for ThoughtLeadership」をベースとした東京・大阪で共通のワークプレイスコンセプトを作り上げました。
デザインコンセプトは、お客様ニーズや地域性に合わせ、東京は「公園」「日本の伝統建築の解釈」、大阪は「コミュニケーション増幅」「インターナショナルなオープン環境」です。
オフィス運用は、お客様に提供している運用のプロが社内向けに提供し、新サービスの実験を次々に行いながら、その結果をお客様に還元しています。

十分に計画されたオフィスは、「場の力」により利用者の行動変容を起こし、生産性向上に寄与することが入居後評価により明らかになりました。快適なワーク環境、本物の植栽やサブスクのアート展示、最先端テクノロジーの活用、優れた運用・イベントが「集まりたくなるオフィス」の実現に寄与しています。

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東京オフィスのソーシャルハブ。大規模イベントにも 活用

効果と今後の展開

東京オフィスの利用者評価は、入居3カ月後より入居1年後の方が高く4.2 点(5 点満点)、出社率は当初設定56% に対し73% 以上と増加しました。これは、余白ある優れたオフィス計画と秀逸な運用・イベントの効果の結果といえます。

生産性の要素である「業務効率化」は75 ~89%、「イノベーションの創造」は70 ~88%が「オフィス環境が寄与している」と回答され、新オフィスが生産性向上に寄与していることが示されました。さらにお客様との接点や部門間のコラボによるビジネス創出機会が増え、受注機会にオフィス環境が大きく貢献しました。

これまでに3,000 名以上の来客ツアーを行い、4.77 点(5 点満点)と高い評価を得ています。離職率は移転前と比べ低下し、入社から一年以内の離職率も大きく改善しました。
自社オフィスを構築・運用を実践し、オフィスは「人づくりのための投資」であると実感しています。今後も自社で実践・検証したノウハウをお客様や社会に還元できるように、総合的FM を継続的に改善していきます。

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大坂オフィスのレセプション。インターナショナルで オープンな環境
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大坂オフィスのワークカフェ。自然に交流が生まれる 環境

●講評
不動産の仲介、ファシリティの運用、コンサルティングなどを手がけるグローバル企業の日本法人のワークプレイス改革とその運用に関する応募。綿密な調査と丁寧なヒアリンをともなうブリーフィングでプロジェクトの川上部分を整理して、ワークプレイスが計画され、運用されている。ABW 採用、ソフト・ハードのウェルネス環境づくり、入居後の運用、PDCA サイクルを回す継続的な評価と改善など、CRE とFM のプロフェッショナル企業らしい経営活動である。ショーケースとしての役割も重視されている。入居後の満足度、生産性向上へのオフィスの寄与など、優れた評価が得られているが、さらに継続して、改善を続けている。