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認定ファシリティマネジャー資格と新時代の経営基盤

認定ファシリティマネジャー資格と新時代の経営基盤
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JFMA事務局長

天津 健太郎

あまつ けんたろう

2025年度の資格試験制度改革とその成果

1997年度の創設以来、日本のファシリティマネジメント(FM)の発展を支えてきた「認定ファシリティマネジャー(CFMJ)」資格は、大きな転機を迎えました。受験者の裾野を広げ、社会へ貢献する人材をより多く輩出することを目的に、2025年度に実施した試験制度の見直しにより、当年度の受験者数・合格者数ともに従来の2倍以上に増加し、合格者は1,000人を突破しました。

試験制度の見直しについては、

①原則2年間の実務経験を求める資格登録要件を撤廃し、実務未経験者や次世代を担う学生、他業種からの挑戦が容易になったこと

②論述試験を廃止し、CBTComputer Based Testing)方式の学科試験のみの合否判定へと移行して、受験への心理的ハードルを大きく下げたこと

③仕事と勉強、新人研修などとの両立を図りやすいよう、申込開始を4月から8月に、試験時期を6月から10月へと4カ月繰り下げたこと

CBT方式の試験期間を9日間から17日間へとほぼ倍増させたこと(期間中であれば不合格になっても再受験が可能)

⑤試験手数料を引き下げたこと(税込22,000円→同19,800円)

この合格者の増加によりこれまで以上に多くの人材がFMの世界へ参画したことは、単に制度見直しの成果にとどまらず、FMの重要性を認識し、組織で積極的に資格者を育成して経営に活かそうとする企業や団体が増えている証拠です。その背景には、働き方改革、DXの進展、ESG経営の浸透など、経営環境の大きな変化があります。これらに対応するうえで施設や空間を戦略的に活用するFMの価値は、いまや不可欠なものとなっています。

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組織を横断し、戦略を具現化する「CFMJ」の真の価値

認定ファシリティマネジャー(CFMJ)資格は、国家資格や特定業務の独占を保証する業法資格ではありません。だからこそ独自の強みを持っています。それは、建築、不動産、財務、IT、人事といった特定の縦割り領域の専門性を深掘りするだけでなく、それらを総合的かつ横断的に結びつける「ビジネスマネジメントの共通言語」であるという点です。

CFMJ資格の保有者は、経営戦略と連動しながら、施設・環境を経営資源として最適化し、人と組織のパフォーマンスを最大化することが本来の使命です。オフィス環境や事業拠点をイノベーションの場へと変革し、コスト削減とエンゲージメント向上を両立させる戦略的リーダーとなり得ます。近年ではESG投資や生物多様性への配慮、脱炭素社会への対応など、サステナビリティの課題に対しても、FMの知識を用いた具体的なソリューション提案が求められています。 

この資格の社会的信頼性の高さは、保有者の皆様の高い継続意欲にも表れています。5年ごとに実施される更新講習の受講率は、現役世代である30代から50代においていずれも80%を超えています。2021年度に導入された利便性の高いWeb講座(D方式)の満足度は高く、資格者が常に最新のトレンドや知見をアップデートできる環境が整えられています。高い更新率は、個人にとってはキャリアアップや業務に必要なものであり、組織にとっては経営に貢献する価値のある資格であると、双方が実感を伴って評価していることの証明だといえます。

新しいステージへ、ともに挑む

日本ファシリティマネジメント協会(JFMA)は、将来的に5千人から1万人規模が受験するメジャー資格への拡大を目指しています。今後は、すでに多くの合格者を輩出している企業はもちろん、公共セクター、そして次世代を担う学生層へと、さらに裾野を広げていきたいと考えています。資格者数の増加と活躍によって、資格のブランド価値はさらに研かれて(みがかれて)いきます。

研け! 自分品質2025年度 認定ファシリティマネジャー資格試験合格者の声

認定ファシリティマネジャーという資格を手に入れることは、単なるスキルの証明にとどまりません。それは、組織のイノベーションを牽引し、社会に新しい価値を創出する変革者としてのパスポートを手に入れることを意味します。JFMAは、資格を取得した後の皆様の活躍を支援しています。フォーラムやセミナー、ジャーナルオンラインを通じた最新事例や情報の発信、産官学の垣根を越えたネットワークと交流の場を提供し、キャリアをバックアップしています。

JFMAのセミナー

FMは、人事、財務、ICTと並び、これからの不確実な時代においてコアビジネスを支える重要な経営基盤です。この知識と能力を磨き、自らの手で組織を、そして日本全体を元気にしていきませんか。勇気あるチャレンジが、FMの新しいステージを切り拓き、資格の価値をさらに高める原動力となります。大いなる未来へ向けて、ともに新しい一歩を踏み出しましょう。